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第2章 砂[27]

類side総二郎が牧野を見つけたという連絡を受けた時、黒い感情が湧き上がるのを感じた。なんで総二郎が牧野を見つける事が出来たんだ?どうして総二郎が?牧野の無事の連絡受けた桜子と優紀ちゃんが玄関で待っていると、総二郎に抱えられるように牧野が無事な姿を現した。女三人が抱きしめあって泣き始めてしまったそばで、その間もチラリチラリと総二郎の存在を牧野が何度か確認していることに、俺は強いショックを受けた。ついこ...
 26, 2016 12:00    1

第2章 砂[26] 

つくしside「愛と言う愛を知らなかった司に、人を愛するという事を教えたのは紛れもなく牧野だ。自分の姉貴以外の人間ぐらいしか心許さなかったあの司が女に愛を求めるなんて、あの時の俺は信じられなかった。いいオモチャが手に入ったなぐらいしか思わなかった。どうせすぐに終わるゲームだろうって。愛なんてあるわけねぇのにってさ・・・。・・・なのにお前はこの小さな躰で受け止めた。全身全霊で司と恋に落ちた。 手と手を取...
 23, 2016 12:00    1

第2章 砂[25] 

総二郎&つくしside・・・・・・。自分を、解放・・・する?「か、解放?」「そうだよ。」ズキリと心が痛む。心に痛みが駆け抜けた瞬間、咄嗟に蓋をして自分を守った。それなのにまっすぐに見据えた西門さんの視線が、私の心を揺らす。蓋から何かが溢れそうで、流れだしそうになる。 それを必死に止めようとしている私と、全てを投げ出そうとする私。「な、何を?」「そうやって一人で囲いこんで、自分で解決しようとする強がりから...
 19, 2016 12:00    1

第2章 砂[24] 

総二郎side長い海岸線にはサーフィンを楽しむ人々と、夏を惜しむ人々の影が砂浜に伸びていた。花火大会のときからそんな経っていないが、日が沈む時間は確実に早くなっているようだ。バイクを押しながら、ゆっくりと一人一人探す。 牧野はおそらく、ここの海にいる。何の根拠もないけれど、何となくそう思う。15分くらいバイクを押しながら探していると、夕陽が名物だというエリアからちょっと離れた防波堤に、ぽつんと人が佇んで...
 12, 2016 12:00    2

第2章 砂[23] 

総二郎side台風一過の後、これで終わりだと言わんばかりに最後の夏の暑さとなっていた。東京駅に着いたその時点で桜子に電話をしてみると「実は・・・。」と申し訳なさそうに話し始めた。「花沢さんと西門さんが戻ってくるという連絡が入っていたので、東京につく寸前までは 私と一緒にいると仰っていたのですが、急に大丈夫だからの一点張りとなりまして。おひとりで過ごしたいと仰られてしまいますと、さすがに私も引き止めにく...
 09, 2016 12:00    1

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