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第3章 林檎[24] 

つくし side よしっ!これで教科試験は全て終わった。特待生の試験は残すところ、面接と論文だけ。これを無事クリアできれば、進級できるはず 。私は一足先に、ラウンジに来て論文の仕上げをしていた。 試験が先に終わったF3は春休みが始まると同時に、家業の手伝いへとかり出されるのだという。類はフランス、美作さんはイギリス。西門さんは日本にいるけれど、九州、京都・・・。私はというと、この春休みもバイトを入れるつも...
 02, 2017 12:00    0

第3章 林檎[23] 

木下side タイムリミットまであと1ヶ月をきったが、牧野つくしが一人になる時間がなかなか見つけられない。あの女が住んでいるアパートはオンボロすぎて歩くだけでもギシギシと音が煩いし、バイト終わった後を狙おうとしてもF3の鉄壁ガードがなかなか堅くってあの女が1人になるチャンスがなかなか見つからない。ならばと3人とも迎えにこれないときを狙って外人らに小遣いやってあのクラブで襲わせようとしたが、イレギュラーな行...
 25, 2017 12:00    1

第3章 林檎[22] 

桜子side 先輩の変化は、すぐにわかりました。 あの夏以降、先輩はあの婚約報道で受けた衝撃を隠すかの様にずっとバイトに勉学にと多忙を極めておりました。なりふり構わないその姿に痛々しさを感じつつも、少しでも前に進もうとする姿は先輩らしいですわ。私は見守ることしかできませんけれど、先輩の心の支えになると改めて誓いました。そんな先輩の表情が明るくなり始めたのは秋にさしかかった頃からでしょうか。時々鼻歌をうた...
 10, 2017 12:00    2

第3章 林檎[21] 

つくしside 久々にあの夢を見た。 暗く細い洞窟の中を歩き続けている夢だ。どうやら私はまだ洞窟の中を歩き続けているようだ。 恐る恐るまさぐりながらも洞窟を歩き続けていると、薄明かりの中、狭い空間ながらもなぜか林檎の木が広がっていた。林檎の木は2mぐらいの木で、赤い林檎の実がなっている。たくさんの林檎がなっている木は、ちょっと背伸びすると林檎が取れそうで、びっくりするほどたわわになっている。空腹を覚え...
 04, 2017 12:00    1

第3章 林檎[20] 

つくしside ラウンジに戻ると、西門さんはすでにラウンジに入っていた。寝ている花沢類の側で、美作さんと和やかに話している姿をみると、やっと三人揃った光景に安心感を覚えた。西門さんがラウンジにいると、いつもより部屋が明るく感じるから不思議。この人の作り出す雰囲気は、私に元気を与えてくれる。 「よっ!特待生。何、ボ~と立っているんだよ?勉強は捗っているか?俺に会えなくて寂しかっただろ?」いつもの様に揶揄...
 28, 2017 18:00    1

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