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第4章  道 [10]

総二郎side「お話し中すみません。西門さん。牧野先輩のバイト先店舗の方々が、西門さんにお礼をされたいそうですわよ?お連れしますので、ついてきて頂けませんか?あ、美作さん、花沢さん。少しの間お待ちになってて下さいな。」あまりにも唐突な桜子の言葉に、類やあきらもキョトンとした顔となった。俺たちが話し合っている最中、一言も発していなかった桜子からの、場違いな申し出。クレバーな桜子が、何の考えもなくこの場の...
 25, 2018 12:00    0

第4章  道 [9]

総二郎side「俺は牧野が好きだ。アイツをお前らに渡すつもりは微塵もない。」穏やかにゆっくりと、それでいてはっきりと宣言をした。それを聞いた桜子が声にならない声で、手で口を覆った。寒々とした空気は凝り固まったままだ。「へぇ~・・・。びっくりした。まさか総二郎が本気で女を好きになるなんて。人を好きになるなんて感情、持っていたんだね。」「類、言い過ぎだ。・・・総二郎、お前の気持ちは分かった。以前、牧野の気...
 28, 2018 12:00    0

第4章 道  [8]

総二郎side男三人で睨み合うこと数秒。俺が話そうと口を開きかけると、類がそうはさせじと口火を切った。「牧野ってさ、本当、予想外の事をやるよね。あのスピーチだって、牧野の事だから絶対無自覚だよ?」類はにこやかに笑った。「でさ、総二郎。総二郎は結局牧野の事が好きなわけ?なんか中途半端な事を言っていたクセに、バイト先まで迎えに行くようになってさ。挙げ句の果てには牧野をその気にさせてしまったじゃん?どういう...
 07, 2018 12:00    0

第4章 道  [7]

つくしsideその後は姿を見せなかったから、この件はすっかり終わったと思っていたのに・・・。その木下君がまた私の前に現れた。・・・って事は、まだ、諦めてくれなかったって、事だよね?今度こそ・・・、今度こそきちんと木下君に私の気持ちもわかって貰わなきゃいけない・・・。「木下君、私はあなたとアメリカには・・・・。」「ごめん・・・。やっぱり、簡単に引き下がれない・・・。だから・・・!」「聞いて木下君。私、あ...
 16, 2018 12:00    0

第4章 道  [6]

つくしside パーティー前、社員と一部のアルバイトしか参加できないはずのこの会場に、なぜか木下君がいた。てっきり、パーティに駆けつけてくれたんだとそう思って感謝の念を伝えると、バツの悪そうな顔をしながら「話したい事がある」と、半ば強引に奥まった処に連れて行かれたのだ。切羽詰まった様子で、必死ささえ感じる木下君は、いつもの爽やかで明るい感じではなかった。何かあったに違いない。慌てて何がどうしたの?と...
 02, 2018 12:00    1

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