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第3章 林檎[11]
総二郎side





今年最大、政財界あげて行われたパーティ。
幼馴染であるあきらや類もそれぞれの親と共に、このパーティに出席していた。
ジュニアである俺らが出席したと聞きつけた欲深い奴等が
あっという間に挨拶の長蛇の列を作り、
自分の娘をまるで安売りのバーゲンセールのように媚び売りまくりはじめた。
パーティに出れば必ず起きる現象とはいえ、毎度毎度どうしようもねぇ奴等だ。
列に並ぶ娘たちも派手にすればいいってもんじゃねぇのに、
えげつないほどけばくて香水きつい女ばかり。
サーカスのピエロのほうがましなんじゃねぇのか?

次から次へとよくもこんなに押しかけてきて、
人の時間を奪いにくる必死さにため息がでてしまう。
類なんて俯きながら相手していたけど、あいつはあいつで
立ち寝ながらやり過ごすというテクニックをもっているし、
あきらなんて挨拶しておきながら名前と肩書きだけ記憶にとどめるという
省エネモードを発動中だ。
俺はいつもなら適当な女に声かけて、ベットにしけ込むところだが、なんかそんな気になれない。

パーティもある程度中盤になったところで、いつものメープルのスィートで飲みなおすことにした。
類は眠いといって、ソファーでねている。
あきらが牧野の近状を酒の肴にしようぜと、ここ最近の牧野の様子を話し始めた。
ラウンジでの宣言以来、類とあきらが交互で牧野のバイトが終わる頃にファミレス行き、
終わったらアパートまで送り届けているという。
あのファミレスは美作グループ傘下なので、牧野のシフトなんていとも簡単に入手できる。
牧野は毎回怒りながらも、きちんとお礼をしてからアパートへ戻るそうだ。
牧野が元気にしているということはわかったのはよかった。
だけど、あきらの口から二人が積極的に牧野にアプローチしている話を聞くと、
だんだん自分の中にある黒い澱が低い沸点で湧き上がり、俺の心を覆っていく。

「・・・でな、木下ってやつがバイトでも大学でも、牧野とよくつるんでるんだ。」
あきらの口からあの男の名前がでてきた。
「念のためって思って、木下を調べてみたんだよ。
するとN.Y.で木下の親父が仕事しているのはわかったんだが、
あまりうまくいっていない。むしろ、倒産しかかっている。
木下もN.Y.では父親の仕事を手伝っていたんだけど、
なぜか今年になって唐突に日本に戻っている。
こちらにはもう親戚たちもいないはずなんだけどな。
で、東京に木下が来たとたん、父親の仕事が回り始めている。何か変なんだよな・・・。」

あきらの声が遠くに響く。
脳裏に牧野が木下に抱きかかえられていた場面が浮かんでは消えてを繰り返していた。
何度も何度もリフレインする場面。
「・・・おい、総二郎?」
「・・・あ、ああ。」
「顔色悪いぞ?」
「・・・悪りぃ、一人で憂さ晴らししてから帰るわ。じゃあ・・・。」
「・・・了解。無茶するなよ?」

黒い澱が俺という器から溢れかける。
それにひきかえ、身体中の血が冷えていく。
こんなの俺じゃない。
くだらないプライドをなんとか保つために
メープルホテルを後にした。








皆様、ご無沙汰しております。
河杜です。

うお~!
年末にお休み頂戴してから、だいぶたっとるがなw
休みすぎ・・・。


でもですね、でもですね。
河杜、ただ今、スランプなんです。。。
スランプっていうのもおこがましいのですけどw
連載の総二郎がヘタレすぎて、動いてくれないのが原因と思われますw
Rだと流れるようにすらすらと動いてくれるんだけどな~。
そこはさすがエロ門♡


がんばって書いていきますが、完璧な自転車操業なので、
しばらくは週1か、かけたらUP方式(水・日のどちらか)で
なんとかつなげていけたらと思っています。





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