Velvet darkness Epilogueto to 星香 サマ
河杜です。


星香サマへのバースデープレゼントもラストとなりました。
類つくの皆様には申し訳ないのですが
類くんは天使か悪魔か両極端なイメージがありました

今回はデビル類くんは封印です


ではどうぞ!







Velvet darkness Epilogue





どれくらい時間経っただろうか。
琥珀色の月が都会を照らす中、一頻り泣きやんで我にかえってみると、
類の腕の中で泣いてしまった事をつくしは後悔しはじめた。
自分のそばに寄り添ってくれる類の優しさに甘えてしまってはいけない。
心の拠り所にしてはいけない。
自分の存在が彼の邪魔となるかもしれないというトラウマが、
つくしの心を縛り上げて苦しめる。
これ以上一緒にいると・・・。
自分の心の弱さに、つくしは呆然としてしまう。

「・・・ありがとう、花沢類。もう、もう大丈夫だよ。
泣いたら少し軽くなったし、楽になった。
だから・・・私を離して?」

聞こえているのかいないのか、腕が緩む気配がない。
つくしは類の腕から逃れようと、類の胸を強めに手で押しかえした。
それどころか更にギュッと逆に強く抱き締められ、
類はつくしを解放する気配が全くないようだ。

「ちょっ・・・!」
抗議するつもりで類の顔を見上げると、
無表情な事が多い類から感じた事のないような、
熱を帯びた真剣な光が目に宿っていた。
離したいのに、離せない。
官能的で情熱的な目に、射抜かれてしまいそうだ。

「嫌だ。離さない。」
「なっ、なんで!お願いだから、私を離してよ。」
「駄目。牧野の事だから今夜の事は無かった事にしてって
絶対言うでしょ?だから駄目だよ。」
「花沢類・・・。」
キュっと抱き締めたままつくしの首元に顔を埋めると、
類は切なげに呟いた。
「・・・俺にしなよ。俺は牧野を置いて何処にも行かない・・・!
俺には牧野が必要なんだ。だから、一緒に歩んで行こう。
過去じゃなくて・・・未来にむかって。」

ヒュッとつくしの息を飲む音が聞こえる。
つくしの躰が強張ったかと思うと、ワナワナと震え始めた。
「・・・・・・無理だよ・・・・・。
あ、あたし・・・、何も持ってない。
何も・・・・何もできない・・・。
・・・っと・・・きっと・・・幸せになんて・・・。」

類の唇がつくしの唇をふさぐ。
自分の前から消えてしまおうとするつくしを、
忌まわしめるかのように。
「ん・・・っ!」
息もできないぐらい激しく噛み付くようだったキスは、
すぐに甘く満たされたキスへと変化していった。
類の手が頬から背中へ、そして腰へと降りてくる。
何度も角度を変えて、類はつくしの唇を味わった。
こんなに甘くて、蕩けるようなキスをしたことがない。
都会の片隅で、二人の口付けはより深さを増していった。

「牧野・・・。今すぐにでもあんたを抱きたい・・・!
でも、まだ時期尚早なのも・・・分かってる。
今の牧野は俺に牧野の全てをくれないだろうから・・・・。
だから、せめて俺がそばにいることを許して?
俺があんたのことを守るということを許して?
俺は牧野しか見てない。牧野しかありえないんだ。」
ああ・・・。
この人はいとも簡単に欲しかった言葉で私の心を溶かしていく。

力が抜けて足腰が立たなくなったつくしを、
力強さというイメージから遠い存在の類がしっかりと支えている。
やっぱり男の人なんだなあと実感した。
類から発せられる爽やかなグリーン系の香りが、
つくしの心を穏やかにさせていく。
孤独だった世界に、光が射したかのように。

ホロリと流れた一筋の涙がつくしの頬を濡らすと、
類の唇がそれを受け止め、そのまま優しく唇を重ね直した。
啄むようなキスから、甘く深いキスに、つくしは涙が止まらなかった。
類の背中におそるおそる手を回すと、
それに応えるように類はつくしを強く抱き締めた。

東の空が白み、長くて厚く深い闇が去っていく。
日の光に背中を押されるかのような感覚に、二人は不思議と笑顔となった。
このぬくもりを信じて、一歩一歩と歩き出そう。
あなたと手を取り合い、希望という道へ進むことが出来るなら。
きっと二人でなら、あなたとなら、シアワセになれると信じて。








いかがでしたか?


このVelvet darknessはKinki KIds「ビロードの闇」を
イメージして書かせていただきました!

星香サマからリクエストをいただくまで知らない曲だったのですが
とてもいい曲ですね~。
別れた後の曲 OR 恋焦がれる曲 でも、どちらでもいける・・・。

前回の初類つく「シアワセノカタチ」が悲恋でしたので、
どうしてもハッピーエンドっぽいお話にしたかったこともあって
力技ではありますが書かせていただきました

このお話は【駄文の置き場ブログ】管理人星香 サマ に
贈らせていただいております

是非、ご訪問ください



Velvet darkness

『駄文の置き場ブログ』管理人: 星香 サマ
&柳緑花紅

つくしside 3月29日(水)0:00 UP
類  side 3月29日(水)8:00 UP
エピローグ 3月29日(水)16:00 UP






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Comment 1

河杜 花

Re: ありがとうございました(^^)

星香サマ


こんにちは~。
コメントありがとうございました!
&コメント掲載ありがとうございました!!

こちらこそ、いろいろと有難うございます。
おとなの方もがんばりまっせ~♪

2017/04/03(Mon) 10:44

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