第3章 林檎[18] 


総二郎side



俺の心配はよそに、特待生としての進級がかかっている牧野が、
ラウンジに勉強しに来る様になったという連絡が入った。
わからないことがあると類やあきらを捕まえて、熱心に質問するらしい。
その勉強の仕方は英才教育を受けてきたら奴らが目を見張るほどで、
驚異的な集中力&教えたことをすぐ理解して習得する牧野を、
さすが特待生に受かるだけあると、類と二人して驚いたそうだ。
バイトも試験期間中は控えめにしていうようで、
夕方近くまでラウンジで勉強することもあるようだ。

早く牧野に会いたくなって、急いでまとめた資料を片付け
ゼミ部屋から出てラウンジに向かおうとすると、
髪の長い女が「総二郎さん」と声を掛けてきた。
早乙女絵美里。
華族出身の父親を持つ深窓の令嬢ってやつで、
俺の遠縁にあたる親戚筋。
女子校から英徳学園大学を受験した、
見た目と違って頑張り屋な一学年下の女性だった。
来年の秋には西門の後援者の一人と婚約するとかで、
花嫁修業中らしく、時々西門にも顔を出している。
大学で会うのは初めてか?
「総二郎さん。お元気でしたか。」
「こんにちは、絵美里さん。大学では会うのは
初めてでしたっけ?」
「まあ、嫌ですわ。1回はありますわよ?」
「それはそれは大変失礼致しました。」
「うふふ、仕方ありませんですわ。
春以来ですもの。
そうそう、来週、家元夫人直々にお稽古つけて頂きますの。
図々しいお願いになりますが、宜しくお願いしますとお伝え下さい。」
「確かにお伝え致しますよ。」
俺が早乙女絵美里はにこやかに笑顔を振りまいて去って行った。












ランキングに参加しました♪


↑↓もしよろしければポチしてください♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
関連記事
スポンサーサイト

Comment 1

河杜 花

Re: こんばんはー。

Gip サマ


実はギリギリまで悩んでましたw
ど~しよっかな~・・・と。
かな~り後に、もしかしてっというところから本物がw

ぐふふ♪←楽しんでいるw


2017/05/15(Mon) 12:20

Edit | Reply | 

What's new?