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第4章 道  [1]


総二郎side





牧野の試験も無事終わり、明日から春休みへと突入となる。
その二日後には幼馴染の二人は家業の手伝いのために海外へと渡り、
俺も仕事で日本全国を回る予定だ。
明日は牧野がバイト先で表彰されるとかで、
類、あきら、桜子、俺と四人とも招待されていて、
帰りはみんなで飲みに行こうという話しになっていた。

RRR~♪ RRR~♪ RRR~♪

プライベートのスマホが鳴った。この番号を知る人物は限られている。
ディスプレイを見ると、牧野とあった。
牧野のほうから電話を掛けてくる事自体あまりなく、
なにかあったのかと慌てて電話とった。
「もしもし、どうした?なにかあったのか?」
『え!?びっくりした!珍しいね、数コールででるなんて。
クラブでボッキュッボンなお姉さんたちと
一緒かと思っていたからさ。
は~!びっくりした!』
電話をかけてきた牧野はいつもより妙にテンションが高く、
なぜか早口で緊張気味だった。
いつもとなんか様子の違う牧野を揶揄ってみたくなって、
大袈裟なトーンで返してみる。
「ここ最近の俺は非常に真面目に過ごしていて、
クラブなんか行ってねえよ。
そんな事より滅多につくしちゃんから
俺宛になんて電話かかってこねぇから、
なにかあったのかな~と電話に出たんだぜ?
すっごく心配したんだけどなぁ。」
『えっ・・・。心配、してくれたの?』
「そっ。凄く。」
『そっかぁ・・・。』

やっぱりいつもより牧野は大人しくて素直だ。
そして声のトーンに甘みを感じの気のせいなのだろうか。
もしかして少しでも俺を意識してくれたのかもと、
自分でも笑いたくなるほど都合よく解釈したくなる。
俺を想って電話した。
俺の声を聴きたくて電話した。
俺の事が好きで電話した。
そうであって欲しいと・・・。
そんな自分の願いを心の奥にしまって、
俺は牧野が見ているいつもの俺であろうとする。

「で?なんか用があったんじゃねぇの?
寂しくなって俺の声でも聴きたくなった?」
『はあ~?!・・・・・ったく、
なんでこんな・・・・・大概だよ、
私も。やっぱり見る目が・・・んかな?」
相変わらずブツブツ独り言を言っている。
「何ブツブツ言ってるんだよ?」
『ひゃっ!!い、いや、あの、その、
なんて言うか、なんて言えば、ひ、独り言よ、
そう!独り言!』
電話越しでも伝わる慌てっぷり。
牧野はきっと顔を真っ赤にしながら、あたふたしているだろうと予測ができる。
『あ、あのさ、西門さん。
明日、パーティに出席してくれるはずだよね?』
「・・・ああ、予定いれてるよ。それがどうした?」
『うん・・・、あの、終わったら、話があるんだけど・・・。
ちょっとだけ、時間もらえるかな?』
「構わないけど。」
『本当?!良かった~。
じゃ、明日早いから準備して寝るね。おやすみなさい。』
『ああ。・・・おやすみ。』

たいした約束じゃない。
ただ、パーティが終わった後に牧野から話があるだけ。
それだけだ。
だけど少しだけソワソワしてる自分がいる。
明日がくるのが楽しみなんて
そう・・・、まるで中学生のガキみたいに。





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Comment 2

河杜 花

Re: タイトルなし

Gipサマ


ふふふ・・・。
私もどうなるか分からない展開になるかもしれません。
タイトルの通り「道」となる予定なんだけど、
どうなるのかは未定なのよ♡

おお!なんと!
すごいメンバーですね~。
おいら、浮かないかな、大丈夫?!
楽しみです♪

2017/07/24(Mon) 14:17

Edit | Reply | 

河杜 花

Re: タイトルなし

ふふふ・・・。
実はタイトル全て「意味」があるのです。
トンネル→砂→林檎→道。
種明かしは連載終了のときに♡←いつになるんだ!
エロ街道かエロ門か私次第なのだけど、
自信を持ってどうなるか分からない宣言をいたします!!

うんうん。
あの量はすごいよね~。
パワーもすごいすごいw
超ビビッているよ。みんなビッグネームすぎてw
そしていつでもカモンベイベーよ~♪
わたしもするよ~!待ってるわ♡

2017/07/26(Wed) 12:18

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