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第4章 道  [2]
総二郎side


スーツに着替えてパーティが行われるメープルホテルに着いた。
会場に案内されると、すでにあきらが物凄い人に囲まれていた。
会社あげてのイベントらしいが、美作グループの御曹司自らが
パーティ会場に現れたんだ。そりゃ、社員どもは驚くだろうよ。
暫くは声かけられねぇな、こりゃ。

大々的なパーティイベントだからか、会場自体とても広い。
類と桜子と合流しようと会場を歩くと、
牧野が働いている店舗スタッフが固まっているのが見えた。
パーティが終わったら牧野と話す予定だが、
ちょっとぐらい顔を見ておくぐらいなら大丈夫だろうと近寄った。
牧野本人はその場に居なかったが、
顔見知りになったアルバイトの男が一人いた。
その男に声かけて牧野の行方を確認すると、
丁度トイレに行ったところだという。

なんとなく気になって会場から出てくると、
遠くで女と男の声が聞こえて来た。
話し声とやりとりからして、どうやら男が女に付き纏っているようだった。
痴話喧嘩か?
よく見るとその女は牧野で、男にやたらお辞儀をして
何かを断っているような感じだった。
男は柱に隠れて俺の死角にいるので、顔が見えない。
牧野がその場を離れるような仕草をすると、
男の腕が伸び牧野の腕を掴んだのが見えた。
「おい!」
咄嗟に鋭い声を出すと男は離れていってしまい、
俺と反対方向に行ってしまった。
牧野は俺の存在に気がついたようで、小手を振っている。
「西門さん。来てくれてありがとう。いやさ~困っちゃったよ。
アルバイト先のお偉いさんから受賞のスピーチしてくれって言われちゃって。」
こういういうのって何話せばいいのかな?と
大きな目をくるくるさせている。
さっきまで一悶着あったように見えないくらい
明るい笑顔をみせていた。
ごまかすそぶりはないものの、妙に明るいのも気になって、
腕をつかまれた経緯を聞いてみようと
話を切り出してみた。

「牧野、お前さっき、男に腕をつかまれていたじゃねぇか。
その男となにかあったのか?」
牧野はああ・・・と言ったかと思うとう~んと唸なり、
しばらくしてから俺の顔を上目遣いでちらっと見上げた。
「・・いや、色々と言われたんだけど、ごめんなさいって断っただけだよ。
だって、そんな気がないのに期待させてもね。
それに私は・・・。」
慌てて口をすぼめながらも、顔を赤くして満面の笑みを浮かべた。
その笑顔にドキっとしながらも、牧野が交際を断った事実が気になってしまう。
牧野の言葉の続きがこんなにも気になるなんて。
イラっとしてしまう自分を必死に隠して
ポーカーフェイスという心の壁で自分を守る。
俺らしくない俺に戸惑う俺を牧野に悟られたくない。
「なんだよ、それに私はって。早く続きを言えよ、つくしちゃん?」
「ん?それは・・・内緒だよ。内緒!
あ、私、そろそろ戻るね。スピーチも考えなきゃいけないし。
それと・・・パーティのあと、時間頂戴ね。じゃあ、よろしく。」

そういって更に真っ赤になった牧野は、振り返りもせず脱兎のごとく会場へと戻って行った。
そんな姿にクスクス笑いながら、類と桜子が到着しているだろう会場へむかった。
そしてとうとう、パーティが始まったのだった。






こんにちは。河杜です。


日曜日、当ブログへ遊びにきていだいたのに
連載落としちゃってごめんなさい。

がんばって書いていたのですが、カッツカツ状態でして・・・。
今が一番、しんどい時期なのかもしれません。

今年の夏休みはあるイベントに参加することもあって、
予告なく連載をお休みさせていただいちゃうかも・・・。

ですが、細々と連載しますので、
なんとか応援お願いいたします~







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