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第4章 道  [3]
桜子 side




パーティが始まりました。

美作グループの飲食関連事業の大パーティで、
メープルホテルで大々的に行われました。
そんな中、美作グループの御曹司がパーティに出席ということで、
グループ会社のトップたちが我こそはとつめかけた結果、
私たち含めて挨拶におわれてしまい、
式が始まるまで先輩に全く会う事ができませんでした。

先輩は美作グループのファミリーレストラン事業のなかで、
文句なしのNO.1の成績を収めて表彰されました。
表彰される為に名前を呼ばれた先輩は誰の目から見てもカチンコチンで、
檀上に上がる際は右手と右足が一緒にでるなど、
相変わらずチャーミングなお振る舞い。
始終顔を真っ赤にしながらも表彰され、金一封を頂いてました。
そのはにかんだ笑顔が眩しいこと眩しいこと。

他の受賞者の表彰が終わると、
受賞者を代表して先輩がスピーチを始められました。

「英徳学園大学前店の牧野です。
栄誉ある最優秀賞を頂き、ありがとうございます。
私たちはファミリーレストランという空間の中、日々、
様々なお客様と接しています。
朝一番に朝定食を召し上がるサラリーマン、
お昼は必ずパスタを召し上がるおじいさん、
部活帰りの高校生、お子さん連れの家族・・・。
様々な方々が様々な事情を抱えて来店されます。
一人一人丁寧な作業をしていても、日々の作業に流されて、
どうしてもサービスより効率を優先し、お客様に喜んで頂くような
サービスが出来ていない事に、すっかり鈍感になっていました。
そんな中、私の知人がバイト先に足を運んではそっと指導して、
おもてなしの素晴らしさを気付かせてくれたのです。
初めて来店される方でも、一期一会、
ひとつひとつの出会いを大切にしておもてなしをする。
当たり前の事ですが、忘れがちでもあります。
これからもおもてなしの心を忘れず、精進して参ります。
ありがとうございました。」

大拍手が湧き上がる中、F4ともあろう方々が、
各々凍り付いた表情をされてました。
三人三様の動揺の原因は勿論、先輩のスピーチ内容が内容だったからですわ。
先輩は正直な方ですから、おそらく感謝の念を込めてスピーチされたのでしょう。

なんの事情もしらなければ、素敵なスピーチだとお思いになられるものでしたわ。
ですがその正直さが、時に人を刺激させてしまう。
花沢さんと美作さんのあんなに引きつったお顔、私初めてお見受けましたわ。
あのお二人は道明寺さんと先輩がお付き合いをしていた頃から、
先輩に対して恋心をもたれていましたし・・・。
ですから後から参戦された西門さんに、先輩が好意を持っているのは誤算だったはず。
このまま引き下がるとは思えないですけでど・・・。

それよりも西門さんの様子が、あまりスピーチ前とお変わりなく見えますの。
西門さんはあの先輩の言葉をどう捉えたでしょうか。
西門さんも先輩のことを特別な感情、
それ以上の感情をお持ちなのは私にはわかります。
西門さん・・・。
先輩のこのシグナルをどう受け取られているのですか?






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Comment 1

河杜 花

Re: タイトルなし

いちご サマ



コメントありがとうございます!

わあ♡
全て読んでいただいたのですね。
嬉しいお言葉です。

一時期、モチベーションが落ちていたのですが、
二次作家の仲間たちから刺激をたくさん受け、
少しずつ復活していきたいと復活しようとしていたところです。
なので、いちごサマのコメントは本当にうれしいです。

書いてみないとわからない話の展開となりますが、
これからも遊びに来てくださいね~♪



2018/07/24(Tue) 17:26

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